大切にしたい3つのバランス

猛暑日が続いていますが、お変わりないですか?

漢方の外来ではこの暑さに参っている方がとても増えています。

これまでの夏より、夏バテされる方が早いですし、

いつもよりずっと多くて、

例年より補剤といわれる、体を支える漢方をお出しすることが増えています。

 

私も色々ありまして、更新できていませんでした。

その間も見にきて下さった皆さん、本当にありがとうございます✨

 


色々あったことも少しずつシェアしていきますね(^▽^)/

 


今日も猛暑ですが、まずは冷えに注意👀の話です。

 


こう暑いと冷たい飲み物を飲む機会も増えるのではないでしょうか?

 


以前も脾虚について書きましたが、

 

 

hifu-cafe.hatenablog.com

 

 

冷たいものを摂って、めまいや頭痛、だるいといった症状になる方が増えています。

 

脾虚になると気(エネルギー)が上手く吸収産生できなくなり、水や血の運搬が滞ります。

結果として

体の水はけは悪くなります。

 

気(エネルギー)は熱を持ちますが、

脾虚ではそれが足りないので冷えてしまう上に

水がたまっている。

水は冷たくなるので、

さらに冷えのもとになります。

また、水は重い、ので体も重くなります💧

 

ちょっと舌をみてみて、

歯のあとがついていたり、いつもより舌がむくんだ感じになっていたら、

食べ物飲み物に気をつけてみて下さいね☺️

そうそう、麦茶も体を冷やすのでご注意下さい。

 


最近いくつかの漢方の勉強会に参加させて頂いています🎵

 


学会で学ぶのも好きですが、

closedな勉強会は講義や質問、コメントする関係が近くて、

入ってくることがとても腑に落ちるので、

自分の持ってるパズルのピースがつながっていき、

ひとつの絵になるような感覚になります♪

 


先日の勉強会でも脾胃を整えることが、体調を整える基本のキ、

であることが話されていました。

脾胃は、西洋医学的には胃腸と考えると分かりやすくなります。

 

私達は生まれたときに親からもらった先天性のエネルギーがあります。

それは年とともに段々と減っていきます。

 

スマホのバッテリーも経年的に消耗していきますね📱

 

どんなに気をつけていても、3年前のスマホを買ったばかりのバッテリーに戻せないように、私達のエネルギーも段々と消耗しやすくなります。

 


そんな時に大切なのは、気(エネルギー)のIN-OUTバランスを考えることになります。

 


生まれた後、気(エネルギー)はどこで作られるかというと脾胃なので、

元気でいるためにはとても大切なのですね。

 


それと同時にOUTとのバランスも大切です。

 

 

気をつかう

気に病む

気をはく

気がせく

気がつまる

気が引ける

 

気を使う慣用句はたくさんありますね。

 

日々周りに気をつかうことも

色々と悩むことも

すごーく頑張ることも

やっぱり続けば

INとOUTのバランス

が崩れてしまうことになります。

 

INをしっかりとるためには脾胃を整える

OUTで気がどんどん減っていかないためには

生活の仕方や考え方を見直す

 

どちらも大切なのです♪

 

以前、這うように外来にいらして不調を訴えていらした方が、

大分元気になって

ご家族のいる海外まで遊びに行けるようになり

体の不調は気にならなくなった後

 

しばらくしてから

海外旅行中もずっとアクティブに休まず動けるようになりたい

と言われた時には

 

それを求めるのはやめた方が良い

と止めたことがありました(^_^;)

 

漢方はエネルギードリンク剤ではないので

アクセルをふかせるものではなくて

 

漢方を使うことで

自分の体の声を聴いて

 

アクセルとブレーキを上手く使いこなして

運転上手になって欲しい

と思っています。(自分もですが・・・^^;)

 

これまで

足りないものは漢方を使って補うことで支えよう、と診療していたのですが、

そうすると

漢方で治る

という体験だけになってしまうかもしれない。

 

それでは運転上手になるための大切な機会を逃すこと

 

私の役目はもちろん

良くなってもらうためにできることをする

のですが

 

それは良くなるための地図を一緒に見て

患者さんが歩むのに寄り添い

必要な道具(薬や処置、漢方など)を使うことや助言をする

という視点を忘れないように

 

患者さんと私の役割のバランス

 

そして漢方的な視点だけではなく

西洋医学的な視点も大切にしたいと思っています。

 

以前、慢性上咽頭炎のことを書きました。

皮膚科医、漢方医としての治療だけでなく

西洋医学的に他科の治療が有効なこともあります。

 

hifu-cafe.hatenablog.com

 

漢方は、皮膚の症状だけでなく、睡眠やお通じ、気持ちのことまで

一緒にいろいろと変わっていくこともあって

とても奥深いのですが

 

こういう西洋医学的に他科の治療を必要としている場合もあることもあることを

忘れないで、皮膚科医としての役割のバランスも大切にしたいと思います。

 

次回は、これからのシーズン、虫よけを使うことが増えると思うので

書いてみたいと思います(^^♪

 

よい休日をお過ごしください💛