手湿疹の意外な原因
こんばんは♫
温かくなりましたね。
手湿疹から検索して下さる方が多いのかな?と思って、
今日も少し触れますね。
手に細かい水ぶくれがたくさんできることがあります。
異汗性湿疹といって、とても痒みがあります。
手のひらや指の辺縁のあたりにできることが多いです。
製薬会社さんのHPに少しあったので貼っておきますね。
このHPにも書かれていますが、
異汗性湿疹は金属アレルギーが関係することがあります。
こちらのHPには歯科金属が溶け出すことも原因の一つと書いてありますが、
食べ物の中の金属が関係することもあります。
食べ物に金属?!
実は、結構入っている食べ物多いんです。
私が大学病院でパッチテスト外来をしていたときに勉強した論文では
金属にかぶれたことがある人でも金属含有食物を食べても平気な人もいれば症状がでる人もいる。
金属にかぶれたことのない人で、金属含有食物を食べて大丈夫な人と症状が出る人がいる。
つまり触ってかぶれることと、食べて反応がでるのは、吸収経路が違うので
必ずしも一致しない、ということでした。
実際、診療していても必ずしも一致していないようですので、
パッチテストの結果よりも、
金属含有食物を食べることを減らしてよくなるかどうか
が一番の目安と考えています。
金属アレルギーは反応が遅れて影響する
という特徴があります。
皮膚で行うパッチテストは、通常貼ってから48時間後と72時間後に判定をします。
金属だけは48時間、72時間に加えて1週間後にも判定をします。
1週間後に反応がでることや、72時間後のときよりも反応が強くでることがあるからです。
そして食べて反応する経路の金属アレルギーも影響が長く残ることが多いです。
私が診ている患者さんは、金属含有食物を控えてから大体3か月くらいして症状がよくなるかどうか、ということが多いです。
アトピー性皮膚炎の方が、急に症状が悪化したとき、
よくよくお話を聞いたら、体によいと思ってナッツをたくさん食べて、
習慣のマラソンをされていました。
食べて吸収された金属は汗の中に入っているので、とても反応したのだと思います。
そして手は汗がとても多いところなので症状も出やすいところになります。
先ほどの金属含有食物のページをみると
本当に多くの食べ物に入っていることが分かります。
でも実際私が患者さんとお話しているのは、まず、
金属をふくむ嗜好品を控えましょう
ということです。
日常的な食事まで制限することや歯科金属を全て取り換えることは負担が大きいからです。
中には、汲み置きやかんの水をわかして使っていたのをやめてよくなる方もいましたが、チョコレートやコーヒー、ナッツ、豆乳、お茶類、タバコなどの嗜好品は知らず知らずのうちに結構摂取していることが多いことがありますので、
もし手に水ぶくれのようなかゆい症状がでたら、
少し、先ほど挙げたような嗜好品は控えてみてもよいかもしれません。